和火師佐々木厳の花火づくり

素材との対話

素材の一つ一つには記憶と命が宿ります。
どんな場所で育ったのか、
どのくらいの歳月がたったのか、
その命と向き合うために
自ら足を運び調達をおこなう。

ありのままの素材の姿は美しく
命をいただくことへの感謝が生まれる。

素材と対話することでその特性を探り、
素材同士の相性や役割を落とし込み
花火として新たに命を吹き込む。

「素材との対話」は花火づくりのみならず、
モノづくりにおいても本質的な部分であり
欠かすことのできないものなのかもしれない。

花火に祈りを込めて

日本には古来より神様に最上のお供えする神饌という風習があります。
手間暇をかけ、真心を込め作業をする。
礼節を尽くすからこそ「尊さ」が生まれ、
「感謝の心」を宿すことができる。

じっくり時間をかけて和火と向き合い、
花火を作ること、
それは私にとって「祈り」そのものなのかもしれません。

究極の和火をもとめて

色彩、形状やゆらぎ・・
自然が作り出す様々な造形や
季節が移り替わる情景は
神秘的でそこにまるで神様が降り立ったかのような
美しさと感動を与えてくれる。

自然に触れた時のように
理屈ではなく無条件に魂が揺さぶられるような
この感覚を和火でも表現したい。

素材本来の美しさを最大限まで引きだし、
人工物でありながら限りなく自然に近い花火。
これが私の目指す究極の和火である。

花火作りの様子は、インスタグラムでもご紹介しております。

和火師 佐々木厳の和火- 作品紹介 -

山の恵みを頂き、素材本来の輝きを活かしながら、
季節の移ろい、自然の造形美や命の儚さ、
自然が織りなす情景をテーマに作品作りを行っております。
日本独自の美の概念に触れることで生まれる感動や心の豊かさを、
和火を通じて感じていただければ幸いです。

線香花火-菊花-

古松を焚き採集した貴重な松煙を調合して
制作した線香花火です。

花びらの形状から太陽になぞら
高貴な姿、貴高い香りやその薬効から
古来より邪気を払う長命の象徴として愛されてきた菊の花。

生命力あふれる蕾から優雅で凛とした花が咲き、儚く舞うように散っていく。
素朴でありながら気品あふれる菊の命の物語を線香花火で表現しました。

暖かみのある、尾を引く大きな火花が特徴です。

0.08gの火薬から生まれる起承転結、
「簡素」を追求した先にある「わび・さび」の世界をお楽みください。

作品名:日本の線香花火 菊花
入数:8本入り
規格:幅65mm×奥行265mm×高さ5mm
消費推奨期間:2年間 
※保存方法湿度の高い場所を避け保存下さい
※売上の一部を祈り火の活動資金に充てさせていただいております。

手持ち花火-花桜-

桜の木を炭にし、粉砕したものを調合した
「和火」の手持ち花火です。

古代より日本人に愛され親しまれてきた「桜」
春風に吹かれ舞う花びら
素朴と静寂、滅びゆく儚さに見る生き様の美しさを和火で表現しました。

赤褐色の火の粉が織りなす、幽玄な世界をお楽しみください。

作品名:手持ち花火 花桜
入数:1本入り、2本入り、5本入り
規格:入り数による
消費推奨期間:1年間 
※数量限定生産になります。
※保存方法湿度の高い場所を避け保存下さい
※風の強い日は火の粉が舞いやすいので、使用はお控えください。
※売上の一部を祈り火の活動資金に充てさせていただいております。

和火師佐々木厳へのご支援やお問い合わせは、株式会社丸富にて承っております。
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