祈り火 #10 原爆犠牲者慰霊鎮魂花火
8月6日・9日に広島・長崎へ向け原爆犠牲者慰霊鎮魂花火を献灯いたしました。
原爆犠牲者の御霊の安らかならんことを願い、
そして核兵器のない世界を創造する決意表明を花火に込めて
計10発の祈り火を打上ました。
1カ月前、菊花を献灯するまえに改めて、原爆というものを肌で感じておきたいと思い
広島、長崎へ訪問したときのこと。
色んな感情が湧き出てくるなか、火薬について考えさせられることがあった。
破壊のために使用される兵器としての火薬。
人を笑顔にする花火として火薬。
まさに表裏一体、同じ火薬なんだなと。
平和を訴え続けるために花火を打ち上げるのであれば、
万一の事故があってはならない。
決して地上に落としてはならない。
腹を切る「覚悟」をもって祈り火の活動と向き合っていこう!
そう心に決めた瞬間でした。
次は終戦記念日の戦没者慰霊鎮魂花火。
気を引き締め直して打ち上げに臨みたいと思います。
和火師 佐々木厳
2021年08月10日