祈り火 #7 東日本大震災慰霊鎮魂花火
東日本大震災から10年。
昨日3月11日に山梨の地から被災地へ向け慰霊・鎮魂の花火を献花いたしました。
私がこの活動を始めるキッカケとなった震災。
「いつかここで慰霊・鎮魂の花火を打ち上げたい」
10年越しの想いを果たすため、被災した方々が今何を考え、
どう過ごしているのか確かめたくて被災地を訪れました。
そこで感じたことは
未だ消えぬ傷跡の深さと
同じような想いをしてほしくないという切なる願いでした。
「被災地に、被災者に心の平穏がおとずれますように」
「震災の教訓を生かし、大切な人の命を守っていきます」
花火に込めた二つの祈りが、遠く離れた被災地へきっと届くと信じて。
犠牲者の慰霊鎮魂はまだまだ終わらない。
教訓を生かし、犠牲者の命を無駄にしないこと、
そして自然災害とのあり方を問い続けることが
本当の意味での慰霊・鎮魂になるのではと思う。
私にとって3月11日は命と向き合う特別な日。
これからも大切にしていきたいと思う。
和火師 佐々木厳
2021年03月12日